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GTの製品開発への展開 1

◆素材の共通化による製品展開

Fig1  幼児用散髪器と電動歯ブラシナショナル謹製

Fig2

家電製品などのバリエーションは多くの場合、カラーコーディネートとかコンポーネント、バリエーションがどうとかいってシリーズでPRされるが、製造現場では、計算された、したたかさがある。ABS樹脂などの成型では小ロット製造は合理的でなく、特に最近のリサイクルなどを考慮して同一素材を利用する。カラーオーダーで受注生産し、一番売れたものをスタンダードにするといった販売戦略も見習う必要がある。

◆パーツ、ユニットの共通化による製品展開

市村製作所謹製

    Fig3    Fig4
学校で利用される理科実験台、調理実習台のバリエーションの一部。900mm/1200mm/1800mm/2400mm/3000mm/3600mmという長さから共通寸法を割り出した、金属ユニットを計画生産、受注に応じて組み立てて各種の製品に対応する。大企業の多品種展開に対抗する有効な手段となる。

Fig5  ガソリン計量機のモデル例  タツノメカトロニクス謹製

 

 

ケーシングは前後共通だが、給油機能もシングル、ダブルともに共通化されている。ポンプ・モーター・流量計・カウンターの機能ユニットがダブルで組み込まれる構造となっている。

一見無駄に見えるようだが生産管理上のメリットのみならず、シングルが片方に寄ったデザインは計算されたデザインである。

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