いくこのこばなし

 

私の調理人生の中で、好奇心をくすぐる些細な出来事を書きとめてみようと・・・・

 

 滑稽なことや、「笑っちゃう」こと、「おゃっ」と思ったことなど順不同でアップしてみようと思っています。

 皆さんにご迷惑のかからないよう「遊んでみたい」と思っています。

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                                         能正郁子拝

   不思議な果物 「郁子」  
 

市川の友から贈っていただいた果実 「ムベ」

 

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 私と同じ名で、食べる度に私を思い出してくれていたようです。北海道でいえば「こくわ」(サルナシ(猿梨)のような存在かも知れません。

                        ご馳走様でした。

ムベ郁子、野木瓜、学名:Stauntonia hexaphylla)は、アケビ科ムベ属の常緑つる性木本植物。別名、トキワアケビ(常葉通草)。

日本の本州関東以西、台湾、中国に生える。
10月に5〜7cmの果実が赤紫に熟す。この果実は同じ科のアケビに似ているが、果皮はアケビに比べると薄く柔らかく、心皮の縫合線に沿って裂けることはない。果皮の内側には、乳白色の非常に固い層がある。その内側に、胎座に由来する半透明の果肉をまとった小さな黒い種子が多数あり、その間には甘い果汁が満たされている。果肉も甘いが種にしっかり着いており、種子をより分けて食べるのは難しい。
日本では伝統的に果樹として重んじられ、宮中に献上する習慣もあった。 しかしアケビ等に比較して果実が小さく、果肉も甘いが食べにくいので、商業的価値はほとんどない。茎や根は野木瓜(やもっか)という生薬で利尿剤となる。

むべなるかな 伝説の果実  
 「むべなるかな(
いかにももっともなことであるなあ)」
この植物の語源が、天智天皇が発せられた一言だったという。琵琶湖のほとりに位置する滋賀県近江八幡市の北津田町には古い伝説が残っている。蒲生野に狩りに出かけた天智天皇がこの地で、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会った。
 「汝ら如何(いか)に斯(か)く長寿ぞ」と尋ねたところ、夫婦はこの地で取れる珍しい果物が無病長寿の霊果であり、毎年秋にこれを食するためと答えた。賞味した天皇は「むべなるかな」と得心して、「斯くの如き霊果は例年貢進せよ」と命じた。
 その時からこの果実をムベと呼ぶようになった。
 
漢字で「郁子」と書くムベは、種を口の中でより分けながら食べる。食感はブドウのようで、強い味はしないがほのかな甘みがある。

   

 更新2014/11/08

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